おそらく自動給餌器で一番有名なうちのこエレクトリックさんの「カリカリマシーン」を、現在発売されているものすべて使ってみたので、それぞれのメリット・デメリットとおすすめの機種をレビューします。
※ どの機種もタンク・トレー部分を丸洗いできるので、その点はおすすめポイントから省略しています。
僅差でおすすめなのは「カリカリマシーンSP」
カリカリマシーンSPを導入して一週間ほどですが、カリカリマシーンとカリカリマシーンSPはそこまで大差ないなぁと思いました。なお、カリカリマシーンECOを買うならカリカリマシーンがいいです。
ただし、オフラインから復帰しようとしてログアウトしたあと、本体のWi-Fiに接続できずいまだ復帰できていません……。(2020/08/27追記)
カリカリマシーンSPとカリカリマシーン、両者の違いは
- メインの操作場所(スマホからか本体からか)
- カメラで様子を見れたり話しかけたりができるか(みまもりカメラの有無)
- 出先から設定していないご飯を出せるか(リモート給餌ができるかどうか)
出先で急遽ご飯を出す必要がある!タイマーセット忘れた!というときなんかは、SPしかその機能がないので一択になってしまいますが…。言い換えれば、カメラが不要でタイマー通りの給餌しかしないのなら、通常のカリカリマシーンで十分!だと思います。
我が家の場合はレーナがジルのご飯を盗み食いするという困った現状があり、出先で急遽出せる機種の方がよいという判断でカリカリマシーンSPに切り替えました。(今までジルが使っていたカリカリマシーンはおさがりでレーナ用になりました)
カリカリマシーンSPってどうなの?
カリカリマシーンSPについて掘り下げていきます!
まず、カリカリマシーンSPは現状発売されている同シリーズで一番高い機種です。
我が家で購入したときは、Amazonで¥17,800でした。カリカリマシーンの倍くらいですね!(倍は言い過ぎかも)
お値段が高いだけあって、機能も豊富です。SPにしかない機能は以下の通り。
- メインの操作はスマホアプリ
- カメラでご飯を食べてるかチェックできる(※リアルタイムのみ)
- マイクがあるので話しかけられる
- 出先からでも設定した時間外にご飯を出せる
- ご飯を出すときの音声パターンをいくつか登録できる
イマドキな感じの機能ですね。
本体の大きさは?
本体の大きさはカリカリマシーンと同じくらいです。H380 x W245 x D300mmなので、そこそこ大きい。
電源アダプターはカリカリマシーンより小ぶりになっています。
電池でもうごくのはカリカリマシーンと同様です。ただし、電池稼働だとカメラで見たり設定外の給餌はできず、タイマーで設定した給餌のみが動作する仕様です。
設定パネルはかなり単純です。時間を設定するボタンなどもありません。
「セット」をぽちっと押すと、1ポーション(約10g)のご飯が出ます。
タンクにはたくさんのご飯が入りますが、がっちりと密閉されているわけではないので、そのへんが気になる人はこまめにいれるくらいの量にするといいと思います。もしくは密閉用にテープを貼ったり…?
アプリの画面は?
アプリはAppStoreやGoogle Playからダウンロードできます。
操作に迷うことはあまりないと思いますが、設定はちょっと苦労しました。
新規の登録も、手順自体は大変簡単です。
ですが、Wi-Fi接続時に本体のWi-Fiに接続するためにiPhoneの[設定]→[Wi-Fi]をひらくのですが、アプリに戻ったときに初回起動時の画面に戻ってしまうことが2〜3度あり、なかなか先に進めませんでした…。
本体Wi-Fiから家のWi-Fiにもどすときもなんと初回画面に戻ってしまったり…。
Wi-Fiをつなぎ直せと言うならつなぎ直すまで保持してほしいですね。
手間取ったのはいちいち初期画面に戻るときだけで、それ以外はスムーズでした。
設定はわりと直感でなんとかなります。この手のアプリに慣れていれば説明書も不要ではないかと思います。
タイマーは最大4件まで設定できます。我が家は朝と長時間のお出かけ時の給餌だけできればいいので、フルで4回は使っていませんが、多いと見るか少ないと見るかはおうちの給餌事情によります。(タイマーを使ってないだけで、我が家は実質4回給餌してます)
ちょっと不満なポイント
ペットの登録ができるのですが、猫の種類が少ない!!!!!ベンガルはいませんでした。
なので、その他で設定してベンガルと手入力しています。
トレーを使っていると、たまに手動給餌ができないことが…?
トレーには別売りのトレーアタッチメントを使っているのですが、それのせいか、一度だけ手動での給餌が失敗しました。タンクにフードは十分入っていた+トレーを取ると給餌できたので、トレーのはまりがよくなかったのかもしれませんが、トレーを使う場合には、事前にきちんと給餌できるかテストしたほうがよさそうです。
カリカリマシーンSPを使う上での注意点
カメラ機能を期待している場合は改めたほうがいいです。
この給餌器についているカメラに暗視機能はありません。また、Amazonのレビューにもありますが、カメラ位置が高いので、実際食べているところは見ることができません。そして、時間設定で録画することもできません。
なんらかの事情で家の電気が死んでしまったらカメラ機能も死んでしまいますので、カメラは実際あってないようなものと思います。実際、私も全くチェックしていません。
カメラで猫たちの様子が見たい場合は、素直にWebカメラを購入したほうがよさそうです。
カリカリマシーンSPをおすすめする人・しない人
私が思う「おすすめできる人」と「他の機種にしたほうがいい人」はこんな感じでしょうか。
おすすめできる人
- 出先でも急遽の給餌をしたい人
- 設定は全部スマホでしたい人
他の機種にしたほうがいい人
- スマホのアプリの設定が苦手、そもそもスマホが苦手な人
- カメラ機能を最も重視している人
- コンパクトな給餌器がいい人
カリカリマシーンってどうなの?
カリカリマシーンSPとほぼ同機種、カリカリマシーンはどうでしょう。
こちらはAmazonでお値段¥9,200です。
以前ブログに書いていますが、基本的なタイマー給餌はばっちりです。
SPでメインだったスマホでの操作はすべて本体からの操作になります。
現時刻はもちろん、給餌する時間の設定もこのパネル部分から設定します。
フード排出口に手を突っ込む
どうやったらこんなことを覚えられるのか謎ですが、ジルはこんな感じでご飯をほじくり出します。
これができるのはよくもありわるくもあり…。(ご飯を横取りされたら自分で出すしかなかったから)
本体が同一なので、SPでもできるのかもしれませんが、今の所SPではほじくり出せていません。
カリカリマシーンをおすすめする人・しない人
私が思う「おすすめできる人」と「他の機種にしたほうがいい人」はこんな感じでしょうか。
おすすめできる人
- タイマー通りの給餌ができればOKの人
- スマホでなんやかんやするのが苦手な人
- 本体だけで設定やら何やら完結したい人
他の機種にしたほうがいい人
- 給餌タイミングがバラバラで、猫がほしがるときに出したい人
- 猫にほじくり出されるのが我慢ならない人
- コンパクトな給餌器がいい人
カリカリマシーンECOってどうなの?
それでは最後にカリカリマシーンECOです。Amazonでのお値段は¥9,280です。値下げ後の値段はカリカリマシーンより高くて、定価はカリカリマシーンと同じですね。
正直言ってあまりおすすめはしない
最終的にご家庭によりけりなので、ハマるおうちはハマると思います。
以下のおすすめできない点を気にしないのであれば、十分に購入検討できる機種です。
おすすめできない点
- リモコン操作は本体にUSB接続しないとできない上に、はずしておかないといけない
→ マメに出したり出さなかったりの設定を変える場合にかなり面倒。残量0になったときも、エラー解消のため接続する必要アリ - ポーションを0に設定しても、時間になったら録音した音声が再生される
→ カリカリマシーンはポーション0のときは再生されません。給餌なしなのに音声だけが再生されて、猫たちが勘違いしました - フード切れお知らせは本当にフードが切れないとわからない
→ 残量が減ったらお知らせに光るタイプではなく、給餌するものがなくなって初めて点滅する - 電源でのみ稼働するので、停電時などは使えない
我が家は基本朝のみ、昼・夜は長時間のお出かけのときだけなので、ちょこちょこ給餌設定を変えていました。なので、リモコンを繋がないと何もできない、ポーション0でも音声が再生される(一旦設定をリセットしないといけない)という点で合いませんでした。
また、寝室に置いているので、光り続けるお知らせランプが地味に眩しかったというのもあります。
カリカリマシーンECOのおすすめできる点
散々おすすめできないと書きましたが、ECOにしかないおすすめポイントはもちろんあります。
何よりも省スペースであること!
ほか2つより圧倒的にコンパクト(H280 x W220 x D220mm)です!また、白一色のシンプルなデザインなのもいいですね。
ポーションが約5gから設定できる
他のカリカリマシーンはすべて1ポーション約10gですが、ECOだと1ポーション約5gという小回りのきく給餌ができます。最大8ポーション(約40g)なので、高齢猫さんや少食な猫さんにピッタリかもしれません。
また、カリカリマシーンSP・カリカリマシーンともに最大4回の給餌でしたが、ECOは最大6回まで給餌できます。
コードがメタルコートなので噛みちぎり防止
メタルコートになっているのはカリカリマシーンECOのみです。コードでいたずらする子がいても、カリカリマシーンよりは安心して置けそうです。
フードタンクはがっちり密閉
先述した2機種と違い、がっちりと上蓋が閉まるタイプなので、多めに入れていても酸化はそこまで気にならなそうです。(蓋が透明ではないので上から残量確認できないですが…)
カリカリマシーンECOをおすすめする人・しない人
以上をふまえて、私が思う「おすすめできる人」と「他の機種にしたほうがいい人」はこんな感じです。
おすすめできる人
- 少量(5g)から給餌したい+時間設定をそんなに変更しない人
- リモコン操作がいるときに毎回USB接続が苦にならない人
- リモコンをなくさない自信がある人
- コンパクトであることを重視する人
他の機種にしたほうがいい人
- そもそもどれを買うか悩んでいる人
- 給餌スペースにゆとりがある人
- 約10gからの給餌で問題ない人
- リモコンをなくす人(なくしたら何もできなくなって詰みます)
多頭飼いのおうちは機種をまとめた方がいいかも
我が家は今はジルがSP、レーナがカリカリマシーンを使っていますが、時間のズレが発生してしまいます。
SPの方は現時刻は自動設定っぽいのでずれようがないのですが、カリカリマシーンの方は本体の設定をちょっと触ったりしている間に時間がずれてしまうことがあるので、その点は注意が必要ですね。特に、同居猫さんのご飯を取ってしまう子がいるおうち…。(我が家です)
ちなみに我が家は未だに有用な対策がありません。レーナの方を数秒早く出しても、ブルドーザーのように吸い込んでいってジルのご飯を奪いに行くので、毎朝戦争です…。(よい対策があったら教えてほしい!)
また、こっちはスマホから、こっちは本体からというのも後々を考えるとちょっと面倒かもしれません。
まとめ
かなり長い記事になりましたが、我が家の場合の最適機種はカリカリマシーンSP!
正直、カリカリマシーンにリモート給餌機能だけが備わったタイプがあればそちらを選びます。それくらい、カリカリマシーンSPとカリカリマシーンは僅差です。
少量から給餌したいおうちはぜひECOも検討してくださいね。